足こぎ車いすCOGY(コギー)のレンタルをはじめて3年間。

2022年に83歳になる父は、足こぎ車いすコギーのレンタルをはじめて3年間が経過しました。
足こぎ車いすコギーのレンタルについて、当初は足こぎ車いすコギーを知らなかったケアマネージャーに、足こぎ車いすコギーを知ってもらうところからはじめなくてはなりませんでした。
レンタルの方法については、過去に紹介していますので、ご覧ください。
⇒足こぎ車いすコギーをレンタルしようと思ったらケアマネージャーがコギーを知らなかった
足こぎ車いすCOGY(コギー)を介護保険の範囲内でレンタルできた方法を紹介するページです。COGY(コギー)を介護保険の対象としてレンタルするには、ちょっとしたコツが必要でした。このコツを知っていることで、ケアマネージャーとのやりとりが、随[…]
このページでは、足こぎ車いすコギーのメリットとメリットを、ユーザー目線で紹介したいと思います。
足こぎ車いすコギーのメリット
足こぎ車いすコギーのメリットについては、公式サイトでは以下のように紹介されています。
(引用元:http://www.ashikogi-kurumaisu.com/ashikogi-tokucho/)
メリット1:心への影響
- 笑顔が増える
- 外出の機会が増える
- 日常生活が目標になる
メリット2:体に与える影響
- 脳や脊髄の活性化
- 自分の力で移動できるようになる
- 日常生活で継続した運動ができる
メリット3:リハビリの特徴
- 軽度から重度の片麻痺の方まで乗れる
- 脳卒中発症後2~3日で乗り始めることも可能(※)
- 「つらい」から「楽しい」リハビリになる
※意識障害や重度の合併症がない場合
それぞれ、「ほんとそうだよねぇ」と思うメリットが紹介されていますが、父の感じているメリットはもう少しあります。
父の感じているメリットを紹介したいと思います。
足こぎ車いすコギーをレンタルした父が感じているメリット。
車いす生活になった父は、非常に落ち込んでいて、全く外出する気もおきなかったようです。
母が「散歩に行こう」と誘っても、全然一緒にいくこともなく、「このままの状態では早晩寝たきりになってしまう」と、母も相当に気持ちが落ち込んでいたようです。
ですが、足こぎ車いすコギーを知ってからは、毎日1時間ほどの散歩もするようになり、足の運動にもなっていて、なんとか寝たきり生活にもならずに、生活を送れています。
そんな足こぎ車いすコギー生活ですが、父が感じている足こぎ車いすコギーのメリットは、もう少しあるので、紹介しておこうと思います。
父が感じている足こぎ車いすコギーのメリット1:注目される

足こぎ車いすコギーに乗って公園などに行くと、子供たちからは、必ずと言っていいほど注目をあびます。
もともと、ちやほやされるのが好きな父は、子供たちから注目され、若いお母さんなどとも会話できたりするきっかけになるのが、とってもいい気分転換になっているようです。
父が感じている足こぎ車いすコギーのメリット2:自分で好きなところへ自由に行ける

自分の足でこいで進むことができる足こぎ車いすコギーですので、自分の興味のあるところへ自由に行くことができます。
自分の興味のあるところへ、自由に行くことができることも、足こぎ車いすコギーのメリットの二つ目です。
父が感じている足こぎ車いすコギーのメリット3:連れ出しやすい

これはサイト管理人2ka-tsukaの感じているメリットですが、「連れ出しやすい」というメリットを感じています。
一般的な車いすに乗せて連れ出すのに比べて、足こぎ車いすコギーは連れ出しやすいです。
気分的に、一般的な車いすだと「介助している」という意識なのに対して、足こぎ車いすコギーの場合は「一緒に散歩する」または「一緒に運動する」という意識になるのかもしれません。
父が感じている足こぎ車いすコギーのメリット4:デイケアの医師から褒められた
足こぎ車いすコギーは、まだまだ一般的に認知度が低いので、デイケアの医師などの中にも、知らない人も多くいらっしゃるようです。
先日は「先生から褒められたよ。よくこのようなものを見つけて来たねって」と、嬉しそうに言っていました。
褒められることは、だれでも嬉しいですよね。
足こぎ車いすコギーのデメリット
足こぎ車いすCOGY(コギー)について、デメリットを紹介しているHPなどはあまりありません。
ですが、3年間使用しているユーザーとして、感じているデメリットも、ないわけではありません。
ここからはデメリットについて、紹介しておこうと思います。
足こぎ車いすコギーデメリット1:持ち上げにくい
足こぎ車いすコギーを車に乗せる場合、車への積み下ろしをすることのなります。
デイケアの車とかなら、積み込み用のスロープみたいなもので、車いすを載せているのを見ることがあります。
ですが、個人的にはそのようなものは、もっていません。
そこで、ひじ掛けの部分を持って持ち上げようとするのですが、これができないのです。
ひじかけの部分は、足こぎ車いすコギーに乗るときに、のりやすいように上下するようになっていて、この部分を持って持ち上げることができません。
車に乗せる際には、あちらを持ったり、こちらを持ったりしながら、一苦労して、車に乗せたりおろしたりしています。
これが感じているデメリットのひとつめです。
足こぎ車いすコギーデメリット2:耐久性に難がある!?
足こぎ車いすコギーのデメリットとして感じているふたつめは、「耐久性に難があるかも」という点です。
足こぎ車いすコギーのレンタルを開始して2年目くらいのときに、家の周辺を散歩していたときに、チェーンが切れてしまったようです。
チェーンが切れてしまっては、自分で動くことができないので、母がずーっと押して家まで戻って来たそうです。
もっとも、レンタル会社がすぐにきて、新しいものに交換してくれたので、「新しくなってよかったよ」とは言っていましたが。
足こぎ車いすコギーデメリット3:ペダルの足固定ベルトが地面に当たる。
足こぎ車いすコギーのペダルにはベルトがついていて、このベルトで足を固定するようになっています。
ところがこのベルトは、足を固定していないときは下を向いています。
ベルトはかなり大きいので、下を向いたベルトは、常に地面に接触しています。
地面に接触しているベルトのため、足こぎ車いすコギーを移動させようと思っても、ベルトが地面で遮られて、回転しません。
従って足こぎ車いすコギーを移動させるときは、「よいしょ」と持ち上げて移動しています。
ペダル部分は、とりはずしできるようになっているので、取り外しをして、移動させればいいのですが、ちょっと移動させるために、ペダルをとりはずすのも手間なのです。
なのでいつも、「よいしょ」と持ち上げて移動しています。
足こぎ車いすコギーデメリット4:少しの段差でも自分で漕いで乗り越えるのは難しい
道路から歩道にのりあげる際に、1cmほどの段差があると、自分の足でこいでのりあげるのは難しいようです。
足こぎ車いすCOGY(コギー)のペダル部分は、構造上、小回転のペダルとギアの構成になっているため、あまり大きな力は、タイヤに伝わらないようです。
ちょっとした段差があると、介助がないと乗り越えることが難しいようです。
足こぎ車いすコギーデメリット5:ペダルの固定には介助が必要

足こぎ車いすコギーのペダルに足を固定する際には、介助の人のヘルプが必要です。
自分一人の力でベルトで足をペダルに固定するのは、なかなか難しいようです。
うちの場合はいつも母が「もっと足を出して」とか「ペダルを回してからつま先を入れて」などなど、ペダルに固定する際に、ひと悶着あるようです。(笑)
足こぎ車いすコギーのメリットとデメリットまとめ
このページではメリットとデメリットを紹介しました。
デメリットもいくつか紹介しましたが、メリットに比べると、ほんの些細なデメリットです。
もし、このブログをメーカーの方が見られて、「改良してみようかな」って思われると、よりよいものになるかなと思って紹介しました。
メリットもいくつか紹介しましたが、一番大きいメリットは、実はサイト管理人2ka-tsuka自身が連れ出しやすいということかもしれません。

気軽に「紅葉見に行こうか」とか「初詣行こうか」という気持ちになるのは、足こぎ車いすコギーだと自分で動いてくれるので、常に押してなくてもいいという、気楽な感情がどこかにあるのかもしれません。

最後までご覧頂きありがとうございました。